余所者-よそもの-【 3 】



……そうだった。

リンコの選んだ可愛い服。

胸元だけが攻撃的で、Vネックが深く開いていたんだった。


ぎゃあぎゃあと「アイツは出禁だ」「クビにしろ」と怒る千景。

いくらか宥めたサンコンがいよいよ困り果てると、潤が横から割って入った。


「アイツは思春期だ。カナコちゃんだけじゃなくて、全世界の女をエロい目で見てるから許してやってくれ」

そう言うと、バンが「フォローになってねぇだろ!」と床に転がったままツッコんだ。


不憫なバン。

私は上半身を起こして、手で胸元を隠した。


「それで。いつになったら支度は終わる?」


呆れたように呟きながら、ユキが背後から私の肩に自分のジャケットをかけた。


「……だから言ったのに」

さっきまでユキが着ていた、ほんのり温かい薄手のジャケット。

ユキは私の手首をそっと取ると、そのまま袖へ腕を通させてくれた。


「ありがとうございます……」

ブランケットだと動きづらいけど。

これなら動けるし、隠せる。


……さっきのも、そういうことだったんだ。


リンコは「せっかく選んだのに!隠さないでよ!」と文句を言ったけれど、ユキは頑として無視をした。