余所者-よそもの-【 3 】



胸にモヤモヤを抱えながら、カウンターでおつまみやお酒を用意していく。

フロアに出れば、バンがテーブルを動かそうとしていた。


「手伝うよ」

「当たり前だ!バカナコ!」


バンの持っている反対側を手に持って屈んだ。

大理石でできたローテーブルはかなり重たい。


「持ち上げるね」

タイミングを合わせようと、顔を上げると。


「な、な……」

なんでか、バンの顔が真っ赤。

こちらを凝視したまま、動かない。


どうしたんだろう。

首を傾げたところで、バンが倒れた。


「成敗」

いきなり横から飛び出した千景が、バンに飛び蹴りを食らわせていた。


「ちょっと、千景!何してるの!?」

「コイツ、ママのことエロい目で見てた!!」


憤る千景は、私を指さしてくる。

その指の先を辿ると、前かがみになった自分の胸元。


「……え?」

見下ろせば、胸の谷間ががっつり出ていた。