胸にモヤモヤを抱えながら、カウンターでおつまみやお酒を用意していく。
フロアに出れば、バンがテーブルを動かそうとしていた。
「手伝うよ」
「当たり前だ!バカナコ!」
バンの持っている反対側を手に持って屈んだ。
大理石でできたローテーブルはかなり重たい。
「持ち上げるね」
タイミングを合わせようと、顔を上げると。
「な、な……」
なんでか、バンの顔が真っ赤。
こちらを凝視したまま、動かない。
どうしたんだろう。
首を傾げたところで、バンが倒れた。
「成敗」
いきなり横から飛び出した千景が、バンに飛び蹴りを食らわせていた。
「ちょっと、千景!何してるの!?」
「コイツ、ママのことエロい目で見てた!!」
憤る千景は、私を指さしてくる。
その指の先を辿ると、前かがみになった自分の胸元。
「……え?」
見下ろせば、胸の谷間ががっつり出ていた。


