余所者-よそもの-【 3 】



「その服……」

「リンコさんに選んでもらいました」


今回は比較的評判がいい。

皆からも褒めてもらえた。


なのに。

「リンコは、趣味が悪い」

ユキはあまり好きじゃないらしい。


「変ですか?」

「………」

「たしかに、私には少し可愛すぎちゃったかな……」


仕方ないじゃない。

リンコは私に有無を言わさず、この服を選んだ。


……でも、自分でも可愛いって思ったんだけどな。


そう思っていると、ユキはおもむろに店内用のブランケットを取り出し。

私の首元からぎゅっと巻きつけた。


「……ん?」

「………」

「わたし別に、寒くないですよ」


ユキは何も言わない。

視線も合わない。


……似合わないって思うなら、似合わないって言ってくれたらいいのに。


せっかくリンコが選んでくれた可愛い洋服。

もしかしたら、ユキに褒められるかもって期待をしてしまった。


期待をした自分に、少し腹が立つ。


「用意をするのに邪魔なので、置いておきますね」


ブランケットを巻いたままカウンターには入れない。

私はユキの掛けたブランケットを取って、カウンターチェアに畳んで置いた。