「ママ!遅ーい!」
千景はソファから飛ぶようにやってきて。
隣のデックが静かに立ち上がる。
「今だ、テーブル動かせ!」
テーブルを掴むバンに、サンコンが「いえ、先にお出迎えしますよ」とその手を止めさせて。
「カナコちゃん。すんげー可愛いじゃん」
チェアから立ち上がった潤。
ユキは言葉もなくこちらへ歩み寄る。
トウジは静かにリンコの隣に立ち、リンコは「うふふ」と満足そうに笑っていた。
気がつけば、私はみんなに囲まれていた。
そして。
「おかえり」
温かな笑顔に包まれ。
胸の奥から、喜びが弾ける。
「ただいま!」
私は、笑ってそう返した。


