「怖がらないで。アタシたちは――変わらず、自分らしく馬鹿やり続けるために、変わるんだから」 ……違う。 私は……何も知らないから、怖いんだ。 ただ、何も知らないままでいることが、怖いだけだ。 だから、帰る。 もう蚊帳の外じゃない。 だって、ここが私の。 帰る場所。 グッと腕に力を込めて、扉を押した。 隙間から、ふわ、と愛おしくて懐かしいAnBarの香りが流れてくる。 ――私は扉を、開いた。