AnBarの扉の前に立った自分の心境は、もう自分でもよくわからなかった。 帰って来れて嬉しいし、安堵感だってある。 でも、なんでだろう。 胸の奥が、少しだけ落ち着かない。 変わった街に緊張してる? それとも、戸惑ってる? 「………」 街は、どうなってるんだろう。 私は、どうなっちゃうんだろう。 リンコとトウジは、私の心の準備を待つように。 私が自分の手で扉を開くまで、後ろでじっと待ってくれていた。 リンコは、いつまで経っても扉を開けない私の手に、そっと声をかけた。