「お待たせ!」 後部座席に滑り込むようにして座ったリンコ。 トウジは悪びれなく謝る。 「悪い。お前の本名、カナコちゃんに教えた」 「あら。そんなの別にいいわよ」 シートにどっかりと凭れたリンコに、私は尋ねた。 「リンコさん。もしかしてお店の名前の、SHOW-Meって……」 「ああ……嫌だわ、そっちの方が恥ずかしい」 やっぱり。 SHOW-Me。 ありのままの自分を見てほしい――『私を見て』。 だけど、そこにもう一つ隠されていた意味は。 ――『翔はアタシ』。