余所者-よそもの-【 3 】



「アイツは何も変わってない。あれだけ何もかも変えたくせに、中身はちっとも変わっちゃいない」


トウジは窓の外を見た。

視線の先には、SHOW-Meがある。


「俺はもう、二度とアイツに会えないと思ってたから」

「………」

「再会できて、またアイツと肩を並べて歩けて。死ぬほど嬉しいんだよな」


トウジはこちらを振り返り、私を見た。


「だから、君にはずっと礼を言いたかった」

「私?」

「君のおかげで、俺はアイツにまた会えた。10年ぶりにアイツが俺を頼ってくれた」

「………」


「ありがとう。カナコちゃん」


お礼を言われるようなことなんて、何一つしてない。


それでも。

今日一日、リンコとトウジのやり取りを見ていて。

とても十年もの間、離れていただなんて思えなかった。

離れていたことなんて、二人とももう忘れてしまってるんじゃないだろうか。


「………」

二人がまた出会えて、本当によかった。

胸の奥が、じんわりと温かくなった。