余所者-よそもの-【 3 】



「誰より強いし、仲間に慕われていた。誰も考えつかないことを平気で何でもやる。カッコよかったよ。誰もがその背中に憧れてついていった。でも、だから……」


周囲が男としてのリンコに憧れれば憧れるほど。

リンコは言えなかったんだ。


「だから、俺たちのことも全部切って。 男だった自分を知ってる人間がいない場所で、生き直したんだろうな」


そう話すトウジの表情は、少し悔しそうだった。


関係を切られたことを恨んでいるんじゃない。

リンコにそうするしかないと思わせてしまったことを、悔やんでいるように見えた。


「……今のリンコさんを見て、驚きましたか?」

「うん。正直言って驚いた。でも」

「………」


「見た目はあんな変わったくせして、中身の方は何一つ変わってないことの方が、驚いた」


そう言ったトウジはもう笑っていた。


「リンコさんって、昔からあんな感じですか?」

「そうだな。勝手だし、人の話は聞かない」

「確かに、いつも強引です」

「でも、アイツのやること為すこと全部、身近な誰かのため」


うん。

だからリンコの強引さはいつも温かい。