再び車に乗り込み、しばらく走った。
目的地は、知らされないまま。
「ウゲ!」
突然声を上げたリンコに、すぐさまトウジが反応した。
「なんだ」
「一瞬、アタシの店に寄ってくんない?」
「何かあったのか?」
「今日、酒屋来るの忘れてた」
「そんなもん、店のヤツに任せろよ」
「新しく入れるボトルがあるの。アタシが確認しないとダメなのよ」
そうして車は、リンコのお店。
SHOW-Me(ショウミー)。
その路肩に停車した。
「15分で戻ってくるから!」
そう言って、出て行ったリンコ。
車内は、私とトウジの二人きり。


