余所者-よそもの-【 3 】



「初めまして。カナコちゃん」


見た目とギャップのある、とても人の良さそうな柔らかい声。

その人は、滑らかに車を発進させる。


「俺はトウジ」

「はじめまして」


「ずっと君に会いたかったよ」

……会いたかった?


「あの、」

シートに前のめりになると、リンコの声が割って入ってきた。


「トウジはね、アタシの腐れ縁。顔面は怖いけど、いいヤツよ」

「腐れ縁とは、酷くないか?」


トウジは、リンコの古い友人のようだ。


「護衛網が動いたな」

「ええ。ユキちゃんに動かしてもらった」

「上手くいってよかった」

「多少は丸くなったみたいね」

「お前が事前に話していればこうなってないだろ」

「ああいう男はね、考える隙を与えちゃダメなのよ」

「振り回される身にもなってみろ」


ずいぶん親しい仲みたい。