「……わかったよ。GPSは切るなよ」 「もちろん」 二人の間で話がまとまると、リンコは私の腕を掴んだ。 「カナコ。靴を履きなさい」 「え?」 待って。 私だけが置いてけぼり。 「どこに行くんですか?今すぐですか?」 「そう」 ……いいの? ゆっくりと、視線をユキへと流す。 後ろから、リンコの声が飛んできた。 「さぁ、行くわよ。外へ!」 するとユキは目を細めて微笑んだ。 「行っておいで」 その声に。 私の足は一歩、ユキの家を飛び出した。