余所者-よそもの-【 3 】



それは、とある昼下がりのこと。


「かぁこ」

「なんですか?」

「今日、体調どう?」

「元気ですよ?」


どうしたんだろう。

ずっと私を見てるユキが、改めて体調を尋ねるなんて珍しい。


「……どうしたんですか?」

「外、出られそう?」

「外?」


外出は、これまで近所のお散歩がてらのスーパーへの買い物くらい。

それ以外はほとんどマンションから出ていない。


思わず、胸が弾んだ。


「出たいです」

「そうか」


ユキは体温を確かめるように、私の頬にそっと手のひらをあてる。


「じゃあ今日――」


――ピンポーン。

ちょうどそこでエントランスのチャイムが鳴った。


「………」

「………」


ユキは言葉を止めたまま。

私から離れ、インターホンへと向かうと、ピ、と開錠をして戻ってくる。


「誰ですか?」

「……リンコ」