――それからも。
私のところには、毎日誰かがやってきた。
千景はユキに嫌な顔をされながらも、何度も顔を出した。
デックまで一緒に来た日もあった。
リンコは宣言通り、何度も料理を作りに来てくれた。
潤は毎回お酒を持って来ては、リンコの料理をつまみにして飲んだ。
サンコンとバンは、理由は聞いていないけどいつも二人一組。
たぶん、バンがまた変なことを言わないように、サンコンが保護者役なんだと思う。
その間、身体は少しずつ回復した。
昼間に落ちるように眠る回数は次第に減って。
悪夢を見る回数だって、同じように減った。
獏からもらったノートは、ユキが眠っている間やシャワーの合間を縫って、一人こっそり。
毎日少しずつ、少しずつ、書きなぐった。
散らかっていた部屋も綺麗になって。
ユキやみんなに手料理を振る舞うようになり。
そんな日々を繰り返して。
――気がつけば、ラボを出てから一ヵ月が経っていた。


