潤から聞いた、私のいない間のユキの話。
今朝見た、千景とユキのやり取り。
バンから聞いた、今の街の話。
ユキが全部話さないのは。
まだ、私に知る準備ができてないからだ。
「……サンコンさん、教えてください」
「あの、すみません。手違いがありましたが、これ以上私からはお答えは――」
「私がAnBarに戻ったとき。私の分のシフト、空けてもらえそうですか?」
私がそう尋ねると、サンコンはコロン、と首をかしげながら笑う。
「当然です。なんなら、すぐにでも戻ってきてほしいくらいです」
その言葉に、頬が上がる。
「バンくんは雑です。至るところの棚はぐちゃぐちゃですし、買い出しもまともにできません」
「んだとサンコン!カナコの元の管理が悪かったんだ。逆に俺のやり方が正解なの!」
「それに、遅刻も酷いですし」
「……う」
「ですから、カナコさん。早く元気になって、AnBarに戻ってきてください」


