余所者-よそもの-【 3 】



潤から聞いた、私のいない間のユキの話。

今朝見た、千景とユキのやり取り。

バンから聞いた、今の街の話。


ユキが全部話さないのは。

まだ、私に知る準備ができてないからだ。


「……サンコンさん、教えてください」

「あの、すみません。手違いがありましたが、これ以上私からはお答えは――」


「私がAnBarに戻ったとき。私の分のシフト、空けてもらえそうですか?」


私がそう尋ねると、サンコンはコロン、と首をかしげながら笑う。


「当然です。なんなら、すぐにでも戻ってきてほしいくらいです」


その言葉に、頬が上がる。


「バンくんは雑です。至るところの棚はぐちゃぐちゃですし、買い出しもまともにできません」

「んだとサンコン!カナコの元の管理が悪かったんだ。逆に俺のやり方が正解なの!」

「それに、遅刻も酷いですし」

「……う」


「ですから、カナコさん。早く元気になって、AnBarに戻ってきてください」