余所者-よそもの-【 3 】



千景が家を出たあと。


私とサンコンはリビングのチェアに腰かけて。

バンは途中で買ってきたであろうジャンプを、ソファの上で読みだした。


……そこは相変わらずだな。


「お店……長い間、お休みしてしまってすみません」

「かまいませんよ。バンくんがシフト増やしてくれましたから」

「バンくん、ごめんね、ありがとう」


私がそう声をかけると。

バンはジャンプの誌面から顔を上げ、ニカッと笑った。


「………」

その笑いに、思わず顔をしかめた。

なんか……変。


「いいってことよ。気にすんな!」


やっぱり、変。

だって前のバンなら。


バカナコのせいだぞ、とか。

なんでバカナコのためなんかに、とか。

憎まれ口の一つや二つ言ってもおかしくないのに。

どうしたんだろう。


「お前のおかげで、最近のAnBar、楽しーんだ」


最近のAnBar?