余所者-よそもの-【 3 】



「じゃあ、かぁこ。俺行ってくるから」

「あ……はい」

「アイツが変なことしたら家から追い出せ」


すると後ろから、千景のうんざりしたような声が飛んでくる。


「変なことなんかするか」

「………」

「いい加減安心しろよ。毎度毎度、鬱陶しい」


千景はそう言い返し、「……ねむ」と独り言を零すと、続けて。


「ママ。一緒に寝よ」

なんてことのないようにそう言って、私に手を伸ばす。


千景からすれば一緒に寝ることは『変なこと』じゃない。

でもユキからすれば、そうじゃないようで。


「――やっぱりお前っ……出ていけ!」

「ヤだね!」


価値観の相違。

怒ったユキが千景をソファから引きずり下ろし、千景は必死にソファにしがみついていた。


「………」

やっぱり、とっても仲良しな気がする。