余所者-よそもの-【 3 】



目が覚めれば、朝が訪れていた。


「………」

朝日に明るくなった寝室。

目の前はシャツからのぞいたユキの鎖骨。

喉ぼとけを辿って顔を見上げれば、長いまつ毛を伏せて目を閉じてる。


寝付くまでって言ってたのに。

きっと寝落ちしちゃったんだろうな。


深く寝入っている様子のユキに、私は目が覚めてからも動かないでいた。


じっとして、たまにユキの寝顔を見て。

やっぱり綺麗な顔だな、とか。

寝顔は少し幼く見えるな、とか。


そんなことをぼんやり考えていると、私の脇のあたりに置かれていたユキの手がピクリと跳ねた。

その瞬間―。

パチッ!と効果音が聞こえてきそうなほどの勢いで、ユキの目が大きく見開かれた。


「おはようございます」

そう声をかけると。


「……俺、なんかした?」

ユキの第一声はそれだった。


「なにも……」

私がそう返せば、ユキは深く息を吐いた。


「眠れた?」

「はい」

「夢は見なかった?」

「見なかったです」

「よかった」


そう言って、やっと安心したように微笑む。


「おはよう、かぁこ」

「……おはようございます」


私も、そっと笑みを返した。