「どうしてそんなこと聞く?」
「……いえ」
「もしかして、一緒に寝てほしい?」
「………」
「俺がいたら、眠れる?」
「……わ、わからないですけど」
「うん」
「眠れる……気がします」
すると、ふわっと布団が持ち上がり、冷たい空気が入り込む。
「……え?」
ベッドが軋んで、シーツの擦れる音がして。
安心する匂いが濃くなった。
――ユキが、ベッドに入ってきた。
「……いいんですか?」
「かぁこが寝付くまで」
「………」
「寝たら、俺はソファに戻る」
触れそうな距離に、鼓動だけが速い。
だけど不思議と心地いい。
気がつけば、夢の事なんて頭からなくなっていて。


