余所者-よそもの-【 3 】



「ユキさんは、寝ないんですか?」

「寝るよ」

「どこで?」

「……ソファ」


ふと、疑問に思った。


「どうしてソファで寝るようになったんですか?」


――『ここ、おれのベッドだし……』

今までは。

いくら私が怒っても、たとえ私が病人であっても、関係なく。

ユキはベッドを譲らなかった。


「……前は、私が寝てても、普通にベッドで寝てたのに」


私がぽつりと呟くと、ユキはしばらく静かに黙り込んだ後――。


「わからない」

「………」

「でも、なんかダメな気がして」

「ダメ?何がですか?」


「……お前のこと、本気で好きになっちゃったからかな」


ぽろっと零れたその言葉に、なんとなく意味を察する。

深く考えてしまえば、火照った顔がもっと熱くなってしまう気がした。