余所者-よそもの-【 3 】



背中にふかふかの感触が触れる。

そっと柔らかいベッドに沈む。


ユキが私の目の下をすっ、と撫でる。

手が離れて、気配も離れてしまう。


……行ってほしくない。

「ユキさん」


暗い寝室。

目を開けて、扉に手をかけるユキに声をかけた。


「起こしたか」

「……あの」

「どうした?」

「もう少し、ここにいてもらえませんか?」


ユキは少し考えるように黙ったあと。

「いいよ」

と言って、ベッドの縁に腰かけた。


「怖いの?」

「少し」


でも、不思議。

枕の隣。

ベッドに腰かけたユキのそば。


ユキの匂いが近くにあるだけで、なんだか落ち着く。