背中にふかふかの感触が触れる。
そっと柔らかいベッドに沈む。
ユキが私の目の下をすっ、と撫でる。
手が離れて、気配も離れてしまう。
……行ってほしくない。
「ユキさん」
暗い寝室。
目を開けて、扉に手をかけるユキに声をかけた。
「起こしたか」
「……あの」
「どうした?」
「もう少し、ここにいてもらえませんか?」
ユキは少し考えるように黙ったあと。
「いいよ」
と言って、ベッドの縁に腰かけた。
「怖いの?」
「少し」
でも、不思議。
枕の隣。
ベッドに腰かけたユキのそば。
ユキの匂いが近くにあるだけで、なんだか落ち着く。


