余所者-よそもの-【 3 】



「………」

何も言わない私に、ユキが近づいてくる。

彼は心配そうに私の顔を覗き込むと、私の額に浮いた汗を何のためらいもなく手で拭った。


「水飲むか」

「はい」

「待ってて」


ユキはコップ一杯の水を私に渡すと、今度はクローゼットから着替えを取り出した。


「………」

まだ、動悸がする。


シャツを手に持ったユキはすぐに戻ってきて、少しずつ水を飲む私をじっと待っていてくれた。


水を飲んで、着替えて。

もう一度目を閉じる気にはなれなかったので、リビングに戻った。


ユキは一緒になって隣にいてくれるけれど、彼には明日も仕事がある。


「ユキさん、寝室で寝てください」

「いい。かぁこが眠るまで起きてるよ」