余所者-よそもの-【 3 】



時間になれば、私は寝室に向かった。

ユキは後ろからついてきて、私に布団を掛けてくれる。


「ユキさん、寝ないんですか?」

「俺はリビングでもう少し仕事する」

「そっか。私がこの時間に寝るようになったから、わざわざ帰ってきてくれたんですね」

「俺がやりたくてやってる」

「……ありがとうございます」


睡眠時間をどこかのタイミングで変えなきゃな。

獏と相談して夜睡眠にしたけれど、元々は夜型の人間。


AnBarに復帰すれば、また朝まで働くことになるから。


ユキは電気をパチン、と消灯させ、寝室を出た。

静まり返った一人の寝室で、ぐっと目を閉じた。


――――……
――……

暗い。

息が、できない。

誰かの手が伸びてくる。

逃げなきゃ。

なのに、身体が動かない。


「―――……っ!!!」


息を呑んで、目を開けた。

暗い天井。


「……はっ、……はっ……」


胸が苦しい。

布団を握る手には、びっしりと汗をかいていた。