余所者-よそもの-【 3 】



眠っているうちに、ユキが帰ってきた。

……けど、これはどういう状況なんだろう。


私はベッドの下に転がったユキを見下ろしながら、首を傾げた。


「ごめん。起こした……」

「いえ。起こしてほしかったので」


床に寝そべりながら、ぽーっと天井を見上げたままのユキ。

起きないのかな。


「何、してるんですか?」

「何も……。俺、何もできない」


よくわからないことを言う。


やっぱりまだ――

「怒ってますか?」


私がそう尋ねると、覚醒したみたいにやっと目が動いた。

パチパチと瞬きをして、身体を起こし。


「怒ってない。ごめんね、かぁこ」


「………」

一度ぎゅっと私を抱きしめたかと思えば、腕はすぐに離れていった。


「ご飯食べるか」

「あ」

「どうした?」

「潤さんと、リンコさんは?」

「もう帰ったよ」

「そっか……私あのまま寝ちゃったんだ……」


せっかく来てくれたのに。

肩を落とす私に、ユキは「気にするな。すぐにまた来る」と言って宥めた。