余所者-よそもの-【 3 】



――ブー、ブー。

するとそこで潤のスマホが鳴った。

誰かからの電話みたいだ。


「もし?おけおけ、開ける」

潤はスマホを耳に当てながら、エントランスを開錠すると、そのまま電話を切った。


私はお皿を片付けながら、尋ねた。


「誰か来るんですか?」

「うん。もう一人の重いヤツ」

「……重いヤツ?」

「ユキが家を出る時間と合わなかったから、また今度って言ってたんだけど。どうしても今すぐカナコちゃんに会いたいんだってさ」


私は玄関に向かって、鍵を開けて。

扉を開き、その人の到着を待った。


廊下から続く、エレベーターホールの曲がり角。

その奥にちらっと見えた人影は、もしかしたらって予感していた人物だった。

思わず、顔が綻ぶ。


「……カナコッ!!!」

「リンコさん!!!」


ヒールの音が――コッコッコッコッ、と素早く鳴り響き。

瞬く間に距離が詰まると、私はリンコと抱き合った。