余所者-よそもの-【 3 】



「も、もしかして……」

「ん?」

「みんな知ってますか?」

「どうだろ。でも、別に聞いてなくても皆わかってたと思うぞ?カナコちゃんとサンコンくらいじゃねーかな。わかってなかったの」


え。
そうなの。


「無自覚なのが一番タチが悪いよな」

「どういう意味?」

「いやぁ?その調子でユキをブンブン振り回してやって」

「……嫌味ですか」

「まさか。その逆」

「逆?」

「カナコちゃんくらいニブくてちょうどいい。じゃないと多分耐えきれない」


耐えきれない?


「だって26年分だぞ?」

「26年分って?」

「ユキが今までの人生で置いてきた感情。まるごと全部カナコちゃんにぶつけるわけだから」

「………」


「クッソ重いと思うわ、アイツ」


潤はそう言って、ケタケタと笑った。


「………」

ユキのこれまでの人生まるごとの感情が自分に向けられる……。

そう考えると、どこかわからないところがむずむずとした。