余所者-よそもの-【 3 】



「アイツ、相当参ってたよ」

「………」

「食うのも寝るのも、自分のことだって忘れたみたいだった。『このままじゃお前が倒れるぞ』って止めても聞かねーし、何言っても聞こえてないみたいでさ」


思わず、自分の服の袖を掴んだ。


「俺らも、もうどうしていいかわかんなくて」


とても、心配をかけてしまった。

わかってはいたけれど。

それでも、潤の口から語られたユキは、私の知らないユキだった。

「………」


「だからさ。帰ってきてくれてありがとうな、カナコちゃん」


「え……」

「本当よかった。俺やっぱユキのこと好きだからさ。付き合い長いし」


潤はおどけたように笑う。


「今のユキ見てると、我慢してるようには見えねーよ。なんてったって、好きな女のワガママを直接聞いてやれるんだから」

「……す、好きな……女?」

「何そのリアクション。告ったろ?ユキ」

「なんで知ってるんですか」

「サンコンから聞いたから」


そうだった。

AnBarで告白されたとき、サンコンさんも居たんだった……。