余所者-よそもの-【 3 】



私は一人、溜息を吐く。

やっと離れてくれた。


「………」


私はぐるっと部屋を見渡す。


築年数のありそうなアパートの割には、綺麗な内装。

深い緑の、真新しい畳。

真っ白な壁紙。


物は最低限。

この敷布団一つに、ダイニングテーブルと二脚の椅子。

あとは冷蔵庫や電子レンジ等の家電が置かれているくらい。


この人の自宅かと思ったけれど、多分……違う。

置かれているものはどれも真新しいし、布団だってシーツは淡いピンク色。


それに、ピ、ピ、と電子レンジのボタンを押しながら「なんだこれ?」と首を傾げる彼は、どうやら初めて使うようだった。


彼はここを『シェルターみたいなものだと思えばいい』と言ったけれど、きっと私を迎えるためだけに用意したのだと思った。