余所者-よそもの-【 3 】



私もベッドから起き出し、ユキの後を追った。

けれど、廊下に出たところで浴室からシャワーの音が聞こえてくる。


ユキの様子が気になりながら、そのままリビングへと向かった。

ぐるりと見渡せば、ずいぶんと散らかった部屋。


「………」

片付け、頑張ろう。

この家でやれることがあって良かった。


約一ヵ月、ただじっとしているのも退屈だし。

何かやることがあったほうが気が紛れていい。


自然と口端が上がる。


私がキッチンで水を飲んでいると、ユキがシャワーから戻ってきた。


「かぁこ。ご飯食べよう」


いつものユキの声。

さっきの違和感は気のせいだったのかもしれない。


「何かつくりますか?」

「ううん、買ってきたから」


ユキが開けた冷蔵庫の中には、たくさんの惣菜が詰め込まれていた。


「……多いです」

「そう?」

「用意しますね」


私が支度を手伝おうとすれば、ユキが「いいよ、座って待ってて」と代わりに動きだす。

だけど私は、

「やりたいです」

動かなきゃ、ずっと身体はなまったままだ。


ユキは何も言わず、私に場所を譲った。