余所者-よそもの-【 3 】




「頭では……わかってる」


耳元で、掠れた声がした。


「お前が望むなら、我慢しようって。何度も言い聞かせた」

「………」

「でも、ごめん」


回された腕に、力がこもる。


「無理だった」

「……ユキさん?」


「俺、やっぱりどうしても、お前だけは譲れなかった」

「………」

「お前がいない世界で、生きられる気がしない」


息が、耳に触れる。


「かぁこ」

「………」



「お前と一緒に生きたい」



トクン、と。

大きく胸が、鳴る。


鼓動に押されるように、想いが勝手に唇からこぼれそうになった。

そのとき。


ふわりと、身体が浮く。