余所者-よそもの-【 3 】



獏は出入口の鍵を施錠すると、何食わぬ顔つきでこちらに戻ってきた。


「さぁて。晩飯食うか」


いや、ちょっと待って。


「……え。私、このままオランダ行っちゃいません?」


放心したまま口零した私に、獏はどうしてだか。


「あはははははは!」

と大笑いをしだした。


「獏さん!」


もう、いい加減にしてほしい。

私は怒った。


何を考えてるんだ、この人。

もしかして帰す気がないんじゃないかとさえ思えてきた。


「まぁまぁ。夜はまだ長い」

「………」

「腹いっぱい飯食って、明日に期待しようぜ」


そう言って、キッチンに消えていく。