目を開けると、朝だった。
ぼんやりと見つめる天井が、心なしかいつもよりも明るく見える。
のそのそと、ベッドから起き出して、部屋を出た。
「おはよ」
まだ寝巻き姿の獏が、歯ブラシを片手に「よっ」と手を上げる。
「眠れたみたいだな」
「はい」
「なんだ、嬉しそうじゃねぇか」
「………」
言われてから気がつく。
私の頬は、少しだけ上がっていた。
「薬なしで眠れたのがそんなに嬉しかったのか?」
「そう……かもしれません」
でも。
多分それだけじゃない。
今日、ユキが来るから。
フルーツが、楽しみだから。


