余所者-よそもの-【 3 】



目を開けると、朝だった。

ぼんやりと見つめる天井が、心なしかいつもよりも明るく見える。


のそのそと、ベッドから起き出して、部屋を出た。


「おはよ」


まだ寝巻き姿の獏が、歯ブラシを片手に「よっ」と手を上げる。


「眠れたみたいだな」

「はい」

「なんだ、嬉しそうじゃねぇか」

「………」


言われてから気がつく。

私の頬は、少しだけ上がっていた。


「薬なしで眠れたのがそんなに嬉しかったのか?」

「そう……かもしれません」


でも。

多分それだけじゃない。


今日、ユキが来るから。

フルーツが、楽しみだから。