余所者-よそもの-【 3 】



私は一人、ベッドに入ってからも考えた。

私が今日許せたもの……。


「………」


答えが出ないとき。

いつも獏と一緒にやっているように、今日一日を振り返ってみる。


勇気を出して、ユキにお願いをした。

ユキは嫌な顔一つせず、応えてくれた。


――『抱きしめたい』

「……っ」

昼間のユキがぽん、と浮かんで、また顔が熱くなる。

……そうじゃなくて。


今日、私はユキにたくさん本音を言った。


帰らないでほしい、もそう。

何も返せてないってことも、告白の返事をできてないことも。


でも全部、ユキはそれでいいって言った。


そしたら、ユキはたくさん教えてくれた。


千景とのことや、AnBarのこと。

ユキの家のこと。


まるで……いつでも帰ってきていいよって言うみたいに。


帰る、場所。


――『お嬢ちゃんがどこで、誰と、どうやって生きるか』

――『お嬢ちゃん自身に答えを出させる』


「………」


どうしよう。

これから、私はどうしたいんだろう。


帰りたい。

だけど、私が帰れば……。


途端。

頭の中に、黒い記憶が次々と押し寄せた。


シドや、野間。

――リビドー……。