余所者-よそもの-【 3 】


――その日の夜。

ユキと千景が帰ったあと。

私は調合室へ向かい、チェアに座る獏の前に立った。


「今日は自分の何を許せた?」


夕食後。

洗い物を済ませてからの、ルーティン。


いつものように尋ねた獏に、私は少し考えてから答えた。


「……甘えてもいいって、思えたこと?」

「なんで疑問形なんだよ」


獏のツッコミに「だって、」と口を尖らせた。


「まぁいい」

「で?」

「はい?」

「もう一個の宿題の方は」

「………」

「なんつって甘えた」

「………」


……やっぱ聞くんだ。


「言えねぇようなことしたのか?」

「してません!」


とは言ったものの。

なんでだろう、顔が熱くなってくる。