――その日の夜。
ユキと千景が帰ったあと。
私は調合室へ向かい、チェアに座る獏の前に立った。
「今日は自分の何を許せた?」
夕食後。
洗い物を済ませてからの、ルーティン。
いつものように尋ねた獏に、私は少し考えてから答えた。
「……甘えてもいいって、思えたこと?」
「なんで疑問形なんだよ」
獏のツッコミに「だって、」と口を尖らせた。
「まぁいい」
「で?」
「はい?」
「もう一個の宿題の方は」
「………」
「なんつって甘えた」
「………」
……やっぱ聞くんだ。
「言えねぇようなことしたのか?」
「してません!」
とは言ったものの。
なんでだろう、顔が熱くなってくる。


