余所者-よそもの-【 3 】



――一方、ラボでは。

獏が、あまりにも遅い二人の戻りに頭を抱えていた。


「俺、やっちまったかなぁ」


カナコの課題を見つけた。

宿題として出したのはいいものの。


もし。

変な甘え方をして、あの色男を暴走させていたらどうしよう。


カナコは自己肯定感が低い。


今のアイツに必要なのは、甘えることであって、惚れた腫れたじゃない。

もし妙な方向に転べば、余計な罪悪感まで背負いかねない。


そして。


あの色男はカナコの前ではただの馬鹿だ。

頭の中は中二の夏休み。


ダメだ。

やらかした気しかしない。


――ガタ。

獏は意を決して、立ち上がった。