余所者-よそもの-【 3 】



「………」

とん、とん、とん。

とくん、とくん、とくん。


ユキの歩調と、私の胸の鼓動。

じわじわと温まる胸。


なぜだか、みんなの笑った顔が頭に浮かんだ。


「かぁこ」

「……はい」

「俺は――俺たちは。お前が思ってるほど、弱くない」


――『ユキさんじゃ、私を守れっこありません』


「ユキさん、私……」

「あの日、お前が俺に言ったこと」

「……本当に、ごめ――」


「全部、俺たちのためだったんだろ」



思わず、目を見開いた。

「………」


「嘘ついてまで、AnBarを守ろうとしたこともわかってる」



そう言ったユキの声は、とても切なくて。

だけど……ほんの少しだけ、怒っているようにも聞こえた。



「でも、もう。お前一人で守らなくていい」



サワサワと、優しい風が木々の葉を揺らしていく。