身体の震えが止まらない。
「……帰らなきゃ」
「………」
「獏さん、私……やっぱり帰らなきゃ」
私は息苦しくなって、目の前にある白衣を掴んだ。
獏は冷静な顔でこちらを見下ろす。
「出たな、毒虫」
「なに……?」
「お前が帰らないと誰か死ぬつってたな?」
「そう……」
「お前がその場所に居続ければ、大事な人間を守れるのか」
「そう、だから」
「絶対か?」
「絶対」
「……絶対、ねぇ」
――『お前と関わった男は。狂って、死んでいく』
私はリビドーを出ちゃいけない。
もう、誰とも関わっちゃいけない。
メニュー