余所者-よそもの-【 3 】



身体の震えが止まらない。


「……帰らなきゃ」

「………」

「獏さん、私……やっぱり帰らなきゃ」


私は息苦しくなって、目の前にある白衣を掴んだ。

獏は冷静な顔でこちらを見下ろす。


「出たな、毒虫」

「なに……?」

「お前が帰らないと誰か死ぬつってたな?」

「そう……」

「お前がその場所に居続ければ、大事な人間を守れるのか」

「そう、だから」

「絶対か?」

「絶対」

「……絶対、ねぇ」


――『お前と関わった男は。狂って、死んでいく』



私はリビドーを出ちゃいけない。

もう、誰とも関わっちゃいけない。