余所者-よそもの-【 3 】



獏は私の体温を測ったり、脈を取ったり、血を採ったり。

とてもお医者さんみたいなことをする。


獏にあれこれ診てもらっているうちに。

だんだんと、目のぼやけが取れて、頭の中のモヤも晴れてきた。


「体調は?」

「平気です」


間髪入れず答えると、獏の目が鋭くなった。


「吐き気は?」

「……少し」

「腹痛は?」

「今はないです」

「『今は』ね。いつ痛かった?」

「いつだろう……獏さんがきてから、なくなりました」


そこからも細かく、細かく、身体の状態を尋ねられた。

ひとしきり質疑応答を終えたあと、獏はため息を吐いた。


「あのよぉ」

「……はい」

「どっからどう見ても体調悪いヤツが、『平気だ』って即答してくんな」

「すみませ――」

「それ、お前のクセか?それともまだ頭回ってねぇだけか?」


なんて答えたらいいかわからず困っていると「まぁいい」とだけ言って、踵を返す。