余所者-よそもの-【 3 】



「隠す……?」

「シェルターみたいなものだと思えばいい」

「待って。隠すって、何から?」

「シトウ」


シトウ……?


「君、シトウから狙われてるよ。ずっと紫藤と多夜が探してた」


シドと多夜さんが……?

どうして。


だって、シドは私を拒絶した。

多夜なんて、私を壊そうとした。


その二人が、どうして私を探すの?


「アイツらにはガセネタ掴ませてやったから、今はZ地区のあちこちを探してる」

「………」

「けどそれもその内バレて、あの男の家が見つかるのも時間の問題だったから」

「ここはZ地区じゃないの?」

「うん。ここはZ地区からもシトウからも離れた場所。まぁ見つからない」


地下の売人はそう話すと、ドリンクにストローを差して、こちらに傾ける。

私はプイと、顔ごと逸らした。


「飲まなきゃダメだよ」


困ったように眉を下げた彼に、私は視線を戻す。


「なんで?」

「僕、君に元気に……」

「違うってば」


少し、イラついた。

腹が立っていた。