「隠す……?」
「シェルターみたいなものだと思えばいい」
「待って。隠すって、何から?」
「シトウ」
シトウ……?
「君、シトウから狙われてるよ。ずっと紫藤と多夜が探してた」
シドと多夜さんが……?
どうして。
だって、シドは私を拒絶した。
多夜なんて、私を壊そうとした。
その二人が、どうして私を探すの?
「アイツらにはガセネタ掴ませてやったから、今はZ地区のあちこちを探してる」
「………」
「けどそれもその内バレて、あの男の家が見つかるのも時間の問題だったから」
「ここはZ地区じゃないの?」
「うん。ここはZ地区からもシトウからも離れた場所。まぁ見つからない」
地下の売人はそう話すと、ドリンクにストローを差して、こちらに傾ける。
私はプイと、顔ごと逸らした。
「飲まなきゃダメだよ」
困ったように眉を下げた彼に、私は視線を戻す。
「なんで?」
「僕、君に元気に……」
「違うってば」
少し、イラついた。
腹が立っていた。


