余所者-よそもの-【 3 】



「帰れ。二人ともだ」


首根っこを掴み、部屋の外へ。

獏はもう問答無用で二人をラボから追い出した。


「そうそう。チカはわかってるだろうが、ここの場所は他の誰にも言うな?」


ユキがちらりと獏を見る。


「ここは基本、人の出入りを許さねぇ。――なぜなら秘密基地っぽさがなくなるからだ」


そう、実にくだらない理由を言い残し。

バタン、と、扉を閉じた。



――翌日の朝。

寝起きの獏が、コーヒー片手に外の空気を吸いに表へ出た。


すると。


「様子はどうだ?」

「意識は戻った?」


扉の前。

左右に分かれて座り込んでいた二人が、揃いも揃ってカナコの様子を尋ねてくる。


獏は顔をげっそりとさせ、


「……キモ」


とだけ言って、扉を閉めた。