余所者-よそもの-【 3 】




「ま、お前ら今日のところは帰れ。何日もロクに寝てねぇだろ。お嬢ちゃんは預かる」


そう言った獏に、やっぱり二人は揃って首を横に振った。


「ダメだ、許さん。お前らうるせぇから」


千景はじろりと獏を睨みつけた。


「お前……」

「あ?」

「あの人に変なことするなよ」

「病人に手ぇ出すか」

「若い女大好きだろ、お前」

「あー、マジ……うるせぇ……」


獏はもう疲れていた。

カナコを連れてこいとは言ったものの。


二人はずっと彼女のそばを離れない。

離れないだけならまだいい。


ずっと、

「俺は残る。お前は帰れ」

「は?お前が帰れよ」


……うるさい。