余所者-よそもの-【 3 】



「お前らね、そんなジロジロジロジロ張り付いてても、病人は元気になんねぇの」

「………」

「お嬢ちゃんは目を覚ました。安心したろ?っつーことで、一回出ていけ。暑苦しい」



ここは獏のラボ。

森の中にひっそりと存在する、旧食品工場の地下室。


カナコはベッドの上で、点滴に繋がれていた。


ユキと千景はリビドーを出たあと。

一度はカナコを病院に運び、必要な処置を受けさせた。


幸い、命に別状はなかった。


千景はすぐさま獏に連絡を入れた。


カナコの状態を伝えたあと、

「お前の薬のせいで、大切な人が死にかけた」

そう文句を言うと、獏はぶち切れ。


用法用量を守らせなかったことや、そもそもかなりの無茶ブリで薬を練らされたことの怒りを端的に「ぶっ飛ばすぞ」の一言にまとめた上で、


「連れてこい」

――と、今に至る。