余所者-よそもの-【 3 】



ユキは、壊れ物に触れるように、ゆっくりと彼女を腕に抱いた。

千景は、薬の残骸を、恐る恐る手に取った。


二人の理解は、およそ同時にやってきた。


「かぁこ……?」


カナコは目を深く閉ざしていた。


「ダメだ……」


千景が、叫ぶ。



「薬を大量に飲んでる!!」

「………」


「オーバードーズだ!早く病院に――」



――ドンッ!


そこで、部屋の入口から殴打音が響き渡った。



「何、してる」



部屋の出入口を塞ぐように立っているのは――紫藤 怜。


予定を変え、リビドーに戻ったのは、単なるカン。

ただ、嫌な予感がした。