余所者-よそもの-【 3 】



たしかに、シトウ側の警備は奇跡かと思うほど手薄だった。

こちらがもし大勢で動き出せば、警戒をされ、かえって余計な戦力を呼んでしまうかもしれない。


だから、ユキの言う通り。

こちらも最小限の人数で乗り込む。


千景はデックを連れた。

ユキはサンコンを連れた。


「ユキさん。時間です」


時計に目を落としながらそう言ったサンコンに、四人は一斉に走った。



リビドーの迷路のような細い路地に突入する。

いつもはわらわらとシトウの人間が出てくるにも関わらず、やはり極端に数は少なかった。


足止めはデックとサンコンの二人で十分。


ユキが静かに指示を投げる。


「サンコン」

「承知しました」


千景が短く指示を投げる。


「デック!」

「あいぃ」



サンコンとデックの二人が、大暴れを開始。