余所者-よそもの-【 3 】



僕は考える。

いや、ここに入ってからずっと考え続けている。


この男は、どうして僕に会いに来た。

理由はカナコさんに違いない。

ただ、目的が読めない。


僕はシトウの人間だ。


話し合うにしても、僕を潰すにしても。

本来なら、複数人で来るべきだ。


それをあえて一人で来た。

覚悟があるのか、舐められているのか。

どちらにせよ、その土俵に乗ってやる。


人払いをしたここは――僕と瑞生さんの、二人きり。


「………」


どの順序で目的の筋を探るか、頭の中で組み立てていた。


すると――コトン、と瑞生さんの持つグラスの底が、カウンターを叩く。



「アイツは、生きてるか」



瑞生さんのその声色は、喉の奥で押し殺したように重苦しい。


どうしてだか、喉元にナイフでも突きつけられているような感覚がして。

僕はひっそりと息を飲む。