余所者-よそもの-【 3 】



やがて、後ろでドアが開いて、閉じる。


入れ替わった空気。

二人きりの空間。



そこで、やっと僕は口を開いた。



「お久しぶりっす」



黒い空間の奥。

真っ赤なチェアの連なりが、まるで血の道のように奥へと続く。


その先に座るのは、妖しく、どこか艶やかな男。


軽薄に声をかければ、ゆっくりとこちらを振り向いた。




「待ってたよ」




――瑞生さんだった。