余所者-よそもの-【 3 】




「生き方のわからねぇお前に、役割をくれてやる」


「生き方……役割……?」



どうして、この男は。

出会ったばかりの僕に。



「なんで……」


そんな大層なものを与えることができるんだ?



「………」



刺激的だと感じていた先輩よりも、はるかに濃く……危険な匂いのする、この男。


心臓が、うるさい。

こんな感覚、初めてだ。


「あの、ぼく……」



――知りたい。



普通の僕じゃとても歩めない、この人の生き方。


平凡だと諦めていた、僕の、普通じゃない……生き方。





「僕……野間健太郎っていいます」



名乗った僕を、男がゆっくりと振り返る。



「紫藤、怜」




これが、僕と紫藤さんとの出会いだった。