余所者-よそもの-【 3 】




――…八年前。


僕が紫藤さんに出会った、あの日。


――――……
――……


「おーい!ケンタロウ!」

「うっす。おつかれっす」


子供のような無邪気な顔をして手を振る男。

同じ高校、一つ上の先輩。


「お前、暇?」

「まぁ、ヒマっすよ」

「ちょっと遊ぼうぜ」


先輩とは特別仲がいいわけじゃなかった。

ただ鉢合わせすれば、気まぐれに遊びに誘ってくる。


遊びの内容は……まぁ、様々。


半グレって呼ばれるチームに所属する先輩は、素行が悪い。

一方で僕は比較的真面目な方。

ハタから見れば、輩に絡まれてる可哀そうなヤツって見え方をするんだと思う。


先輩は、僕をよく遊び相手にした。


「あそこ。な?絶対ぇバレねぇから」

「えー……」

「さっさと酒スってこい!」


電柱に影を潜める僕のケツを蹴った先輩。

酒を万引きして来いとのこと。

しかも、僕は制服を着たままだ。