すぐに小さなカナコさんの声と、優し気な紫藤さんの声が聞こえてきた。
何を考えていたか。
眠れたか。
辛くはないか、と。
食事を与えながら、カナコさんの一つずつを確かめていく。
やがて、シャワーの音が響いてきた。
紫藤さんが、カナコさんを風呂に入れている。
――介助と、手当て。
紫藤さんにとって。
傷薬も、ドラッグも同じ。
ドラッグは、嫌なことを忘れる為の、心の痛み止め。
リビドーに閉じ込めるのは、身体が奪われないための確実な手段。
紫藤さんは、カナコさんを守っているつもりでいる。
……壊れている。
壊れているから、目の前の傷すら愛おしく壊し続けてしまう。


