余所者-よそもの-【 3 】



すぐに小さなカナコさんの声と、優し気な紫藤さんの声が聞こえてきた。


何を考えていたか。

眠れたか。

辛くはないか、と。


食事を与えながら、カナコさんの一つずつを確かめていく。


やがて、シャワーの音が響いてきた。

紫藤さんが、カナコさんを風呂に入れている。



――介助と、手当て。


紫藤さんにとって。

傷薬も、ドラッグも同じ。


ドラッグは、嫌なことを忘れる為の、心の痛み止め。

リビドーに閉じ込めるのは、身体が奪われないための確実な手段。


紫藤さんは、カナコさんを守っているつもりでいる。



……壊れている。

壊れているから、目の前の傷すら愛おしく壊し続けてしまう。