余所者-よそもの-【 3 】



ユキは千景の後ろにつき、そこに入るなり、扉を閉めようとした。

もう片方の手は、内鍵のつまみに掛かっている。



「……っ待てよ、ユキ」



扉の締まる、寸前に――ガッと、潤の足が滑り込む。


「………」


感情のない、冷たい目が潤の顔を睨みつけた。

潤は背中に冷たいものが這う感覚を覚えつつも、引かなかった。


ユキだって潤を構うことをしなかった。


千景も同様。

数歩中へ進み、振り返ると。

入ってきた潤にちらりと目をやってから、すぐにユキと向き合う。



「金で雇ったか。露天街のクズ共を」


薄暗い空間に、千景の冷ややかな声が落ちる。


「一応聞いてやる。目的は、何?」